ユーアイホームは、
「障がいがあっても、自立した生活がしたい」
その願いをかなえるグループホームです。

ユーアイホームは、主に知的障がいのある人のグループホームです。
障がいがあっても、親元から離れ自立した生活がしたい、でも完全な一人暮らしは難しい、という人向けの全室個室、サポート付き住居です。
平成3年に、茨城県で第1号の障害者生活ホームとして、水戸市河和田町ではじまりました。その後、平成18年に法制度改正でグループホームになり、平成26年、法人本部のある水戸市吉沼町に新築移転しました(「第1・第2ユーアイホーム」)。同時に、比較的自立した人向けに、ワンルームマンションタイプのグループホームも水戸市内に開設しました(「第3ユーアイホーム」)。
ユーアイホームは、「自分でできること、ひとつでも多く」という法人理念のもと、入居者自身の主体性や自己決定を大切にし、個々のニーズに応じた支援をしています。

ユーアイホームについて

第1・第2 ユーアイホーム
水戸市吉沼町1768-1
定員:9名×2棟 計18名
(うち男性4名)
全個室。各ホームに食堂1、
浴室2、トイレ4、洗濯室あり
*特養ユーアイの家の近くにあり、緊急時には対応できます。

第3 ユーアイホーム
水戸市見川
定員:9名×2棟 計18名

第4 ユーアイホーム
水戸市元吉田町
定員:8名

第5・第6 ユーアイホーム
水戸市河和田町
定員:8名+3名、サテライト1名 計12名

費用概算

[家賃] 30,000円
(家賃補助10,000円)
[共益費] 第1・2ホーム 7,000円
第3・4ホーム 2,000円
第5ホーム 2,000~4,000円
[光熱水費]
(電気代)
各室メーターによる
[食費]朝食250円 朝食 250円
昼食 300円
夕食 350円
合計 45,000~55,000円

ホームに暮らすA子さんの1日

6:00
自分で起床、朝の世話人(職員)が準備した朝食を食べます。
18:30
夕食。ホームの入居者や世話人と今日のことを話し、時にはお酒も飲みます。後片付けも自分で。
7:00
職場に出発。バスを乗り換えてユーアイキッチン(就労継続B型)へ。
19:30
食後は、入浴や洗濯など。世話人はこの時間で帰ります。
8:00
ユーアイキッチンで仕事。お弁当の製造と販売をします。
21:30
自室でテレビを見てゆっくり。明日の仕事を考えて、遅くならないように自分で寝ます。
15:30
ユーアイキッチンの仕事終了。バスでホームまで帰ります。
休みの日
土日は実家に帰ることもあります。友人と映画や、買物に行くことも。
17:00
ホーム到着。世話人と一緒に食事を作ることもあります。

A子さんの収入

[工賃] 45,000円
[障害年金] 64,000円
合計 109,000円

A子さんの支出
[ホーム費用] 45,000円
[お昼代](給食) 5,000円
[交通費] 15,000円
[お小遣い] 39,000円
[貯金] 5,000円
合計 109,000円

入居者、ご家族の声

「離れて暮らすのも寂しくなくなりました」
右:A・Kさん
「一人暮らしをさせることは本人のため」
左:A・Aさん

A・Kさん(入居4年目、福祉的就労)
弟が一人暮らしをしていて、僕もがんばろうと思ってホームに来ました。母と離れて暮らすのも寂しくなくなりました。ここには仲間もいるし、職員もいます。ユーアイホームには同じ就労先の人もいて、いろいろ話しもできます。ホームに暮らしてよかったと思っています。

A・Aさん(保護者)
ホームに入居させようと思ったきっかけは、私が風邪をひいて具合が悪くなったときです。私がいなかったらまずいな、と思い、早いうちに、自分が元気なうちに一人暮らしをさせることは本人のためと思いました。最初は、ホームがどんなところか想像できず、離れて暮らすことが不安だったようです。体験入居を何回か試したところ、職員や他の入居者の方がよく声をかけてくれて、なじんでいったようです。洗濯や食器洗いなどは自宅でもやっていたので、ホームに入ってからも問題なくできました。入居させてよかったです。ホームには親が自由に訪問できるので、慣れるまでは心配で頻繁に行きました。ホームの職員さんがいろいろ様子を教えてくれたので安心でした。


「さびしくないです」
右:K・Sさん

「自宅にいては 、親も過 保護になってしまうので」
左:K・Hさん

K・S さん( H 2 6 年入 居、福 祉 的 就 労)
びしくて泣いたことはないです。有馬温泉旅行に行くことが楽しみです。

K・H さん(保護者)
本人が42歳のときにグループホームに入居しました。自宅にいては、親も過保護になってしまい、子も親を頼ってしまっていました。通所している事業所に、どこかグループホームがあれば入りたい、とお願いしていました。 最初は、別施設のショートステイで練習しました。最初は日中一時支援から始まり、慣れたらショート1泊する、という感じです。だんだんと月に1回、泊まれるようになりました。その後、グループホームの空きが出て、最初は1泊からはじまり、慣れたら2 泊し、と続け、引っ越しすることができました。 親から見ると、入居後とてもしっかりしてきたと思います。親の方が年をとって き て 、買 い 物 に 行 くと 重 い 荷 物 を 持 ってくれたり、父親の腰が曲がったところをさすってくれてたり、親の体調を気遣っているようです。 10年、20年があっという間に過ぎてしまい、将来のことを考え、親が元気なうちにできることをやりたいと思いました。


「ホームの部屋でも好きなゲームができます」
左:E・Cさん
「最初は私の方が寂しかったくらい」
右:E・Kさん

E・C さん( H 3 1 年入 居、福 祉 的 就 労)
パソコンやスマホがホームの部屋でもできるので、さびしくないです。ユーアイキッチンの工賃で、ゲーム、洋服、飲み物、全部自分で買っています。

E・K さん(保護者)
本人は自宅が大好きで、家を出ることは頭になかったと思います。私も以前はそう考えていましたが、ホームに入れないと親が死んだときに困ると思って、まずは体験入居から始めました。 一緒に通所するユーアイキッチンのお友達と同じ部屋に泊まりました。体験入居を定期的に続けしばらくたったとき、ホームの部屋に空きがでました。何としても説得しようと、「親が死んだらどうするの?」「一人で暮らせるの?」と聞いても、なかなか納得してくれません。 最後は「新しいパソコンを買ってあげるから」で承諾してくれました。自分の好きな生活ができるなら、ホームの部屋でも暮らせるみたいです。 最初は私の方が寂しかったくらいです。ホームは食事も出るし、洗濯は全自動で教えてもらいながらやっています。他の入居者とも仲良くやっているみたいです。最初はいろいろ考えたけど、思ったより心配しなくてもよかったです


ホームに入る前に

Q将来ホームに入居するために、どんなことを準備しておけばいいですか?
A排泄や入浴など基本的な身辺自立が、なるべくできるようにしてください。また、そうじや洗濯、食器洗いなど、全部完璧にできなくていいので、家庭の中でいろいろなお手伝いを少しずつさせて下さい。ある程度のお金が使えるようになることも大切です。欲しいものがあるときに、お金を払って購入する感覚を身に付けて下さい。携帯電話の使い方、異性との付き合い方なども、年齢に応じて少しずつ教えてあげて下さい。ホームに入居した後は、スタッフも一緒に支援していきます。すべてを親が抱えるのではなく、学校の先生や施設のスタッフなど、支援者や相談相手として上手に使えるようになることも大切です。

Q親はホームに入れたくても、本人はホームに入りたくない、と言っています。どうすればいいですか?
Aホームでの生活が具体的に想像できなくて拒絶していることもあります。まずは見学や体験入居から始め、ホームがどんなところなのかが、実際にわかることが大切です。ホームの職員や他の入居者との関わりから、自分でもできるかな、とイメージできるようになると思います。

Q障害年金をもらっていないとホームに入れませんか?
Aユーアイホームの料金は、障害年金の範囲内で生活できるように設定しています。年金があれば安心ですが、自分で働いて給料をもらってホームの費用を払っている人もいます。また、20歳のときに申請したけれど支給されず、後から再度申請して受給する人もいます。年金申請の支援もできます。経済的な問題も、スタッフが一緒に考えていきます。

Q他人とのコミュニケーションがうまくとれず、ホームで生活できるか不安です。就職しても長続きしません。
A障害のある人の成長はゆっくりだったり、さまざまな課題を抱えていることもありますが、障害の特性を理解して、支援の方法や環境を変えることで大きく成長することもあります。本人に問題があるのではなく、まわりの状況に左右されていることも多くあります。どんな環境なら安心して快適に暮らせるのか、どんな職業でどんな職場なら仕事が長続きして安定した収入が得られるか、そんな支援もホームのスタッフが一緒に考えます。

ホームでの生活について

Q土日など休みの日は、どんなことをして過ごしますか? 
A週末の休みや年末年始の長期の休みなど、家族の家に帰る人もいます。ホームに残る人もいます。休日の余暇活動として、カラオケや外食会、買い物外出などもあります。

Qホームの門限や就寝時間など、決まりごとはありますか?  
Aホームの決まりごとはありますが、それは入居者と話し合って決めています。寝る時間は自由です。夜遅く帰ってくるときや、外泊をするときは、心配するので世話人(スタッフ)に伝えてください。

Qお友達や家族をホームに呼んだり、泊めたりすることはできますか? 外泊もできますか?
Aホームに暮らす他の入居者の迷惑にならなければ大丈夫です。異性の友達を泊めることはできません。

入居を希望する方へ

入居までの流れ
❶ まずはユーアイホーム担当者にお電話でご相談ください。
❷❸❹ 見学、体験入居をして、ユーアイホームでの生活が可能かどうかお互いに判断します。体験入居は通常1週間で、職場や日中活動の場への通うことが可能か、土日など休日でもホームで生活することができるか、他のホーム入居者と共同生活ができるか、などをみます。
❺ 入居可能であれば、相談支援事業所でサービス等利用計画案を作成して、各市町村の障害窓口に、障害福祉サービス(共同生活援助)の支給申請をします。
❻ 障害区分認定の調査がある場合があります。
❼ 市町村によるサービス支給決定後に、
❽ ユーアイホームと利用契約を交わし、
❾ 正式入居となります。
*ユーアイホームは現在、多くの方からお問い合わせがあります。満床の場合は「入居申し込み書」を提出して、待機者としてお待ちいただき、空きができた場合にご連絡いたします。申し込み者が多い場合は、入居判定会議にて入居者を決定します。

入居の対象者
◦ ユーアイホームの主な対象者は知的障害者です。主に療育手帳か障害福祉サービス受給者証をお持ちの18歳以上の方が対象になります。
◦ 他の障害の方もホームで対応できる場合は入居できますのでご相談下さい。
◦ 職員の配置は、基本的に平日は朝夕のみになりますので、就労場所や日中活動の場所がある方が対象になります。
◦ 現在は、ある程度の身辺自立できる方が入居しています。苦手なことは職員が手伝いますが、掃除、洗濯などは基本的に自分で行います。
◦ また、食事の準備や共有場所(浴室、トイレ等)の掃除など、必要なホームの手伝いにも参加してもらいます。
◦ 夜間は入居者のみの生活で、緊急時はオンコール(電話)で対応します。
◦ 「第3ユーアイホーム」は自立度の高い方が入居しています。

社会福祉法人ユーアイ村
障害者共同生活援助 ユーアイホーム
〒310-0827 水戸市吉沼町1768-1
TEL 029-239-5062 FAX 029-239-5063
メール info@you-i-mura.com